足助中央商店街協同組合

足助の町、そして中馬街道を一望できる足助城は、真弓山に復元された「山城の姿」を今に伝えます。

いわゆる城郭を復元したものではなく、戦国の世を駆け抜けた実用的な山城は、古拙ながら質実剛健。

急峻な山肌をくり抜き、元々飯森山にあったという足助城の役割を考えると、歴史への憧憬を抑えずにはいられません。

入り口からやや登りの山道を進めばまず見えるのは「南の丸」と「南物見」。

しばらく本丸が見えてこない造りは戦国の習わしを感じます。

曲輪を通って急峻な斜面を望みながら「西物見」へ向うと「西の丸」。

この広場の先に木々の間から見える足助の町は一見の価値ありです。

またここから見上げると、ようやく本丸が見えてきます。

本丸腰曲輪を通ってある「南の丸」は当時の遺構から復元された建物で、中も見学が可能。

近くにはカマド跡などが見つかっており、生活の様子を偲ばせる貴重なものです。

頂上へ上がるといよいよ「本丸」。

標高は301mで、上階へ上がれば足助の町並み、そして街道を一望でき、この山城が担っていた役割を感じさせてくれます。